ご挨拶
吉田龍勢保存会のサイトへお越しいただきありがとうございます。
「秩父吉田の龍勢」は、平成30年3月8日、文化庁より「重要無形民俗文化財」の指定を受けました。
これは、これまで龍勢に関わられてこられました様々な方々の壮大なる理念とご尽力の賜と深く感謝申し上げます。
400年以上の歴史を誇る龍勢ですが、過去、何度か存続の危機に見まわれています。
例えば、太平洋戦争により昭和12〜20年までの9年間、龍勢は中止されています。
終戦後の昭和21年、占領軍の管理下にありながらも人々の龍勢への思いは熱く、民政部司令官に対し龍勢再開請願を繰り返し行い、ようやく再開を果たしました。
龍勢は火薬を使用するので、その特異性からも大変難しい交渉だったのではなかったかと推測します。
昭和39年には日本経済の悪化により、地方の山村も文化・祭りに費やす余力を失います。
また同時に、極左組織によるテロ活動に火薬が使われたため、火薬への取り締まりが一層厳しさを増し、龍勢は中止に追い込まれました。
吉田人の誇りでもある龍勢をこのまま消滅させてしまうことはできないと、関係者が一致団結し、強靱な組織的活動を展開すべく、翌昭和40年に「吉田龍勢保存会」が発足されました。
龍勢の再開を願って火薬取締法の規制クリアに挑戦し、国との交渉や組織作りに粘り強く耐えた初代役員の方々に心から敬服いたします。
当保存会は結成後55年になります。
この間、前述の危機程ではないものの、大小様々な課題に直面し、ひとつひとつ真摯に取り組み解決して参りました。
また、龍勢資料館的性格の「道の駅龍勢会館」開設や、TVアニメ「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」による知名度の高騰、地元小・中学校における地域文化授業への採用と講師派遣、「重要無形民俗文化財」の指定等、龍勢隆興の追い風も沢山頂いて参りました。
これら苦労も喜びも皆で分かち合いながら、吉田龍勢保存会がひとつにまとまって歩み続けてこられたのも、歴代の会長を始め役員の方々、会員・各龍勢師のお力の賜と存じます。
少子高齢化の現在、民俗・文化を守り継承していくことは難しいことですが、地域に愛され、市民の誇りとして今後も龍勢祭が安全に開催されますよう、秩父市を始め、様々な団体、組織、企業様の協力や協賛、英知を拝借しながら、ご来場の皆様方にも喜んで頂ける龍勢祭を、「参加者全員が主役」として作り上げられたら幸いです。
末筆になりますが、龍勢に関わります皆様方に篤く御礼申し上げますとともに、今後とも「秩父吉田の龍勢」と吉田龍勢保存会を宜しくお願い申し上げます。
吉田龍勢保存会 会長 新井ひこ次
組織図
保存会活動
安全のための製造者講習会
龍勢製造責任者会議 | 龍勢製造責任者会議 | 龍勢製造責任者会議 |
安全のための製造者講習会 | ワイヤーの講習 | ワイヤーの講習 |
龍勢奉納抽選会の前に参拝 | 龍勢奉納抽選会 | 龍勢奉納抽選会 |
打ち上げの順番が決まりました | 桟敷席用地の草刈 | 桟敷席の区分け |
桟敷席に敷くコンパネの設置
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